【FF15 レビュー】素晴らしい戦闘とオープンワールドに合わないシナリオ

【FF15 レビュー】素晴らしい戦闘とオープンワールドに合わないシナリオ

今回のレビューは2016年の国内ソフトでは良くも悪くも、最も注目を集めたソフト「Final Fantasy 15(ファイナルファンタジー15)」でござる。

シリーズ初となるオープンワールド採用、アクションRPGとなるなどこれまでのシリーズ以上の冒険作となった本作。

その中身は一体どうだったのでござろうか?

「ファイナルファンタジー15」の基本情報

タイトル(商品名):Final Fantasy 15(ファイナルファンタジー15)
機種:PlayStation4
ジャンル:RPG
メーカー:スクウェアエニックス
価格:8,800(税抜 通常版)

 

1987年にファミコン用ソフトとして発売された「Final Fantasy」から続くシリーズの15作目。

ファイナルファンタジーシリーズは作品ごとに話も世界観も全く別ものとなるため、過去作を知らずともプレイには全く問題ない。

シリーズの共通点は魔法・召喚獣・武器・モンスター・一部のキャラクター名が同じということくらいで、これまでのシリーズを知っていると「あぁお約束のやつだ」と、多少ニヤリとできる程度だろう。

ただ、本作に限って言えば、もともと「ファイナルファンタジー ヴェルサス13」という13のスピンオフ的な形で制作が始まったもののため、多少13の要素は含まれているかもしれない。

含まれているかもしれない、と曖昧なのは拙者が13をプレイしていないためだ。

 

「ヴェルサス13」の開発が発表されたのは2006年5月のE3(アメリカのゲーム見本市)。

その当時はまだFF13本編すら発売されていない頃であった。

拙者はこの当時から「ヴェルサス13」を追いかけていたモノノフの1人。

当時本編である「FF13」はなんとなく「違うな~」と感じており、むしろ「ヴェルサス13」の方が期待が強かった。

(拙者はその時まだPS3を持っていなかったこともあり、「13はヴェルサス13が発売されてから一緒にやればいいか」などと考えていたため、時期を逃し13は未プレイのままなのだ。)

しかし、13本編やMMORPGである14などシリーズ続編が発売されるものの、「ヴェルサス13」は一向に発売される気配がなく、ごくたま~に映像が公開されるだけであった。

 

その後、機種をPS4に変更し、15に名前を変えて発売されることを知り、拙者はPS4を購入することを決意、発売日が決まってもいないうちに早々と購入した。

それくらいに期待していたソフトであり、拙者以外の人にとっても10年という開発期間を経て発売したこのソフトのハードルは多くの人にとって非常に大きなものとなっていたはずだ。

「ファイナルファンタジー15」の評価・感想

ゲーム状況
プレイ時間: 72時間
クリア: 済
バージョン:1.04
導入DLC:シーズンパス購入

 

1度クリア済み。

サブクエは6~7割はこなしたと思われる。

シーズンパスを購入しているため、追加シナリオが出ればまたプレイするかもしれない。

戦犯はシナリオ

最初に結論から言ってしまうと、やや期待外れ感が強い作品だった。

それはもちろん、上述した通りの期待が大きすぎるゆえ、というのもあるだろう。

しかし、それだけでもない。

原因を突き詰めて考えてみると、やはり期待外れの元凶はシナリオにあるような気がする。

 

本作は「オープンワールドRPG」と大々的に宣伝されていたが、実は全ての場所に自由に行ける訳ではない。

物語中盤以降は従来の一本道RPGに変わり、これまで通ったこともないような場所へ強制的に連行されることになる。

特に海外のオープンワールドゲーを楽しんでいる層にとってはこれは大きなガッカリポイントとなるだろう。

 

なぜこのような形になったのかを拙者なりに色々考えてみたのだが、これはシナリオのせいだという結論になった。

シナリオの都合を考えてみると、このゲーム、全くオープンワールドである必要性がない。

一本道RPGでせいぜい5~10時間で流れるような序盤のポイントをオープンワールドにし、寄り道を提供しているだけなのだ。

 

もっとオープンワールドを有意義にするのであれば、それこそ「ファントムソード集め」をメインに据えた方が良かったんじゃないだろうか?

「ファントムソード集めて帝国を倒す」というメインシナリオにして、サブシナリオとして帝国とのいざこざや、その地方の問題を解決していく方が遙かにストーリーとしても分かりやすいと拙者は思うのだが…。

なぜこんなあっさり終わるのに、わざわざややこしいシナリオにしてしまったのだろうか?

 

ひょっとしたら「ヴェルサス13」の開発当初はオープンワールドにする予定はなかったのかもしれない。

シナリオだけが先にでき上がり、それをオープンワールドを取り入れ、更にもともとあったシナリオを適当に削ったことでこのようなオープンワールドとかみ合わないシナリオになってしまったのではなかろうか。

(FF15 は本来1枚で収まらないボリュームであり、数枚に分けて発売する予定だったが、会社の方針により1枚に収めることになったという発言があったり、以前公開されていたキャラクターが削られたりしているため、確実にシナリオは削られている。

オープンワールドにするのであれば、それにふさわしいシナリオをもう1度練り直して欲しかった。

ましてやFFというシリーズは結構ストーリーに期待している人が多いのだから、ここ手抜いちゃダメでしょ、と思う。

戦闘や釣りは最高!

1つ目は悪いところを挙げたが、FF15は全てが悪い訳でもなく、結構良いところも沢山ある。

その中でも個人的に良かったのが戦闘と釣り。

 

戦闘は発売前はもっとモッサリかと心配していたが、意外とサクサク進む戦闘で良かった。

○ボタン押しっぱなしでも雑魚は倒せ、強力な敵はパリィやバックアタックを狙う必要がありバランスもなかなか良い。

操作は慣れないとちょっと難しく感じるが、意外と簡単にスタイリッシュに戦えるところも評価ポイントであろう。

 

ただ、プレイヤーの手数が多いのは良いが、全て必要があるかどうかは謎。

「ファントムソード召喚」って正直あんまり使わなかったし、効果的な利用法が最後までわからなかった…。

また、パリィやバックアタックが成功すると仲間との連携モーションが入るが、カメラの都合などで何やってるのか良く分からなかったりもして、あまり爽快感がないのも残念。

あと召喚獣戦など一部の戦いはもっとガチンコ勝負がしたかったのが正直なところだ。

と結局不満点も書いていると沢山出てくるが、全体としてオープンワールドでこのくらいの戦闘システムを実現したのは素晴らしいと言える。

 

一方、ミニゲーム要素の1つである釣りも、かなりクオリティが高いものであった(逆にこれ以外のミニゲームは全然ダメだったとも言える…)。

釣りができるRPGは古今東西たくさんあるが、その中でも最高峰の出来だと思う。

これの楽しい理由はなかなか文字にしにくいので、気になる人はプレイしてみてとしか言えない。

最初の竿セットの時などは、戦闘以上に手に汗握るギリギリの釣りを楽しむことができるだろう。

キャラクターはやっぱりちょっとダメだった

発売前からネットなどで「ホストファンタジー」などと言われていた黒服4人の男旅。

「ゲームに入り込んだら気にならなくなるだろう」と思っていたが、やっぱり拙者にはキツイものがあった。

まず4人の会話の緊張感のなさとホモっぽい会話の数々。

皇子と側近というより、まるで某事務所の男性アイドルグループのような会話である。

女性にはこういう男性同士のキャッキャウフフが好まれるんだろうか?

せめて1人でも女性キャラが入っていれば…と思わずにはいられなかった。


メインキャラクターよりも魅力的なサブキャラ達

 

また、現代風のキャラクター・世界観ということでしょうがない部分もあるが、服装・装備のキャラクターごとのバリエーションはもうちょっと欲しいところだった。

別にお忍び旅行なのだから、黒服にこだわる必要はないし…。

その他の部分

1つ1つ書いていくとキリがないので、細かいところは箇条書きで。

  • ロードは頻繁でないが、長さが気になるレベル
  • グラフィックは和ゲーでは最高峰
  • 音楽はそこまで印象にないが、それなりに世界観に合う良い仕事をしていると思う
  • リアルを表現したかったのかもしれないが、動きのモッサリ感はゲームに合わない
  • ボリュームはまぁ寄り道すれば特に問題ない
  • 写真スキルは思ったより良いシステムだったが、150枚しか保存できないのが残念
  • バグが多いと言われているが、拙者自身のプレイではほとんど気になることはなかった

総評

上の感想では結局悪いことの方が多くなってしまったが、全体的には腐ってもFF。

序盤のフラフラ散策は日頃のストレスを忘れてのんびりゲームをしたい人に最適だし、後半の怒涛の展開も(色んな矛盾を棚上げにして勢いだけ見れば)それなりに興奮する。

グラフィックは見惚れるし、戦闘や成長システムなどにも大きな不満はなかった。

 

ただ、大まかなシナリオやキャラクター同士の会話が割と台無しにしている部分があるため、システム80点、シナリオ40点ということで、平均して60点といったところだろう。

昔はFFの奇数ナンバリングはシステム重視偶数ナンバリングはストーリー重視などと言われたものだが、本作もまさにシステムが良い奇数ナンバリングな作品だった。

色々不満はあるが、国内のオープンワールドゲームがプレイしてみたいのであればやってみる価値はあるし(そもそもそんなに選択肢がない…)、観光ゲームとしてでも8,800円の価値はあると思う。

本来のボリュームだったらどうなっていたんだろう…。

 

得点:60/100

まぁ結局値段相応という感じでござるな…。

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