【バリアントハート レビュー】さりげなく押しつけない感動物語

【バリアントハート レビュー】さりげなく押しつけない感動物語

今回レビューするのはPS4の「バリアント ハート ザ グレイト ウォー」というゲームでござる。

ストーリーメインの簡単な謎解きパズルゲームでござるよ。

「バリアント ハート ザ グレイト ウォー」の基本情報

タイトル(商品名):バリアント ハート ザ グレイト ウォー(Valiant Hearts: The Great War)
機種:PlayStation4
ジャンル:2Dパズルアドベンチャー
メーカー:ユービーアイソフト
価格:1,480円

 

第一次世界大戦(WW1)を題材にした戦争物。

2D横スクロールのようなマップを進み、パズルをこなしながらストーリーを追っていく形になっている。

1人のキャラクターをずっと動かすのではなく、物語に沿って4人のキャラクターが切り替わる。

メインとなるのは、

主人公的な位置づけであるフランス軍のエミール(右)と、復讐のためアメリカから来た傭兵のフレディ(左)。

エミールの娘の夫であり、ドイツ軍のカール(右)。

ベルギー人の従軍看護師、アンナ

この4人のキャラクター、そして、

登場人物たちについて様々な手助けをするドイツの軍用犬、フレディである。

キャラクターにはそれぞれ独自のアクションがあり(穴を掘って進む、有刺鉄線を切るなど)、キャラクターが切り替わる度にちょっと違った感覚でプレイできる。

パズル自体の難易度はそれほど高くなく、ヒントも用意されているため詰まることはほとんどないだろう。

「バリアント ハート ザ グレイト ウォー」の評価・感想

ゲーム状況
プレイ時間:6~7時間
クリア: 済
バージョン:1.00
導入DLC:なし

 

一度クリア済み。

5時間程度あれば充分クリアできるくらいのボリュームだ。

身近でない第一次世界大戦が良く分かる


ゲーム中では実際の写真が使われた資料も見られる

 

実は日本も第一次世界大戦にガッツリ参加している。

その結果、国際連盟(国際連合の前組織)の常任理事国入りを果たし、ドイツが持っていた中国権益を譲り受けるなど、日本は国際的に大きな力を持つことになった。

しかし、日本では第一次世界大戦について授業などであまり大きく取り上げられることはない。

恐らく、日本国内で戦うことがなく、国益だけを求めた部外者としての参戦だったことからだろう。

 

そんな日本人にも、本作はとても良い資料を提供してくれる作品となっている。

本編のストーリーは「一般人が戦争を生きていくこと」を題材にしているが、戦争の原因や当時の資料などもっと大きな視点での第一次世界大戦についてもゲーム中で紹介されている。

ここまで本物の戦争と向き合っているゲームは少ないのではないかと思う。

 

戦争描写は絵柄の温かみによってそこまで不快に感じさせず、まるで絵本を見るような感じでストーリーを眺められる。

毒ガスなどをリアルでやられたらドン引きだろうが、そういうのが苦手な人でも安心できる作りとなっている(資料写真には結構キツイものもある)。

パズルは豊富で飽きさせない作り


パズルだけでなく、障害物を躱すアクションっぽいミニゲームも

 

ゲーム中に登場するパズル要素やミニゲームのようなものは豊富に用意されており、クリアまでの数時間、あまり中だるみすることなく最後までプレイできた。

1つ1つのパズルは単純で、何度もやらされたら嫌になりそうなものもあるが、パズルの配置が絶妙で「もうこのパズルはいいよ」となりにくいのだ。

また、パズルの難易度も低めなため初見でも充分クリアでき、詰まるところもちょっと周りを見渡せば分かることばかりで、スムーズに流せていけるのも良い点だと思う。

セリフは少ないが、なぜか引き込まれるストーリーと相まって、一気に最後までクリアする人も多いだろう。

押しつけじゃない感動


絵柄は温かいが結構痛々しい場面も

 

拙者はゲームに限らず、あまり「お涙頂戴」な作品が好きではない。

しかし、本作に限っては割と抵抗なく最後までプレイできた。

その理由としては、淡々とした絵柄やセリフの少ないキャラクターなどの演出のおかげだろうと思う。

 

本作は大袈裟に「ハイ!ここで泣いて!」とするのではなく、ありのままに戦争を描くことで、プレイヤーにどのような感情を持つのかを委ねられている。

話に感動する人もいれば、ちょっとした戦闘イベントに興奮する人もいるだろう。

また、卑劣なキャラクターに怒りを覚えたり、理不尽な扱いに悲しくなったりする人もいるかもしれない。

プレイヤー各々が自分で感情を選べる余地があるところに、拙者は好感が持てたのである。

総評

欠点らしい部分と言えば、やはりボリュームか?

ただ、これ以上長くなるとパズルも飽きてくるかもしれないので、長くすることが良いか悪いかはちょっと分からない。

まぁ1,480円という値段であれば、1周して「あー、良かった」と終わるのもいいのではないだろうか?

小ぢんまりとした作品だが、細かなところまで丁寧に作られている。

 

得点:81/100

拙者は感動物もパズルもさほど好きなジャンルではないが、そんな人間でも楽しめる作品でござった!

絵本や短編小説みたいなイメージで購入するときっと楽しめると思うでござる。

 

「バリアント ハート ザ グレイト ウォー」をPS Storeで見てみる

 

↓は序盤のプレイ動画でござる。

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