【トロピコ5 レビュー】独裁者と言えども好き放題できないことが分かるゲーム

【トロピコ5 レビュー】独裁者と言えども好き放題できないことが分かるゲーム

今回レビューするのはPS4の「トロピコ5」というゲームでござる。

南国のカリブの孤島を舞台に、独裁者となって国を発展させる経営シミュレーションでござるよ。

「トロピコ5」の基本情報

タイトル(商品名):トロピコ5(TROPICO 5)
機種:PlayStation4
ジャンル: 独裁国家運営シミュレーション
メーカー:スクウェアエニックス
価格:8,424円

 

陽気な南国BGMに乗って陽気な仲間(?)達と独裁国家を作り上げていくゲーム。

拙者は本作で初めて知ったのだが、5とあるようにPC版などで2001年から続くシリーズのようだ。

 

プレイヤーはどこかの王国の代表として、植民地となったカリブの島に送られてくる。

雰囲気は最高に南国だが、最初は宮殿以外にほとんど何もない土地であり、プレイヤーは王国の使いや革命戦士(笑)の無理難題を聞きながら島を発展させていくことになる。

 

独裁者(プレイヤー)がやれることは、住居や農場などの建物や道路を整備すること、憲法で国の基本方針を制定すること、細かな法律を出すこと、海外との交渉、抵抗する者に対する措置など多岐に渡る。

島内の経済状況を始め、島民の満足度や派閥、海外勢力のパワーバランスなど考慮しなければならない情報も多く、経営シミュレーションをやったことが無い人は最初は戸惑うかもしれない。

ただ、ゲームオーバーになるにはそれなりに理由があり、そういう点を考察するのもこのゲームの面白い部分だと思う。

 

このゲームの最初の目的は島を植民地支配から切り離し、独立させることだ。

見事これを達成することができれば、そのまま第二次世界大戦時代へ突入し、海外勢力が変化したり、出来ることが増えていく。

このようにある条件を達成することで、時代が流れていくシステムとなっており、新しい時代を迎えるたびに登場する派閥や勢力、使える技術が変わっていく。

本作にある時代は4つ。

植民地時代

島がどこかの王国に支配され、プレイヤーはその王国の代表として島を統治することになる。

この時代の儲けの中心は農業などの1次産業が中心

島内には王党派と独立派がおり、海外勢力は王国のみとかなりシンプル。

NPCの意見を聞いて進めればここで詰まることはほとんどないはずだ。

第二次世界大戦時代

島が王国からの独立を果たし、プレイヤーがプレジデンテ(大統領)になると同時に、枢軸国vs連合国の第二次世界大戦が勃発。

この時代から工場などの2次産業が本格的に行えるようになってくる

島内は植民地時代よりも細分化された派閥がいたり、海外勢力も放っておくと攻撃を仕掛けてきたりするため、この時代からよりゲームは複雑になってくる。

冷戦時代

第二次世界大戦時代が終わると、アメリカvsソ連の冷戦がはじまる。

技術的には電力が本格的に使えるようになり、天然資源がより重要になってくる時代。

また、この時代から3次産業も盛んになり、島を観光地化してお金を稼ぐこともできるようになる。

第二次世界大戦時代までは出てくるミッションをクリアすれば必要なことが大体クリアできるようになっているが、この辺りからプレイヤー自身が好きな国作りを進めていけるようになる。

現代

冷戦が終結すると、最終段階の現代に突入する。

これまで以上に儲ける方法が沢山用意されているため、第二次世界大戦時代から続く第2次産業を引き続き続けていったり、観光立国となったり、技術の発展した1次産業に回帰したりなど様々な稼ぎ方を取ることができる。

現代では国内派閥も海外勢力も種類が多く、そのどれもと上手く付き合っていくのはなかなか骨が折れる。

 

最終的な目的は、独裁者の持つスイス銀行口座に裏金を貯めること、と公式には書かれているが、これはゲーム上ではそれほど重要な要素でもなく、ゲームにおけるクリア条件を満たすことを考える方がよっぽど重要だ。

 

本作には独自のストーリーが用意されたキャンペーンに加え、ある条件をクリアすることが目的のミッション、自由に国作りができるサンドボックスの3つの1人用モードと、オンラインで他者と協力&対戦できるマルチプレイができる。

しかし、現状ではマルチプレイはほとんど人がおらず、1人用と割り切った方がいいだろう。

「トロピコ5」の評価・感想

ゲーム状況
プレイ時間:30時間程度
クリア:済
バージョン:1.01
導入DLC:なし

 

キャンペーンは一通りクリアし、サンドボックスやマルチプレイもやった。

拙者は購入していないが、5つのDLCはそれぞれ大規模な拡張DLCとなっており、購入すると新しいミッションや建造物など様々な要素が追加されるようだ。

自分の思った通りの島が作れる!…訳ではない


選挙で敗北するなどゲームオーバー要素は多い

 

「独裁者となって島を経営できる」と聞くと、自分の思い通りに軍事施設ばかり建てたり、娯楽施設ばかり建てたりもしたくなるが、このようにコンセプトに沿った運営をするのは結構至難の業。

例えば軍事施設ばかり建てていたら、食糧が無くなったり、景気が悪くなったりして、政治的思想が違う派閥にすぐに反乱を起こされてしまうのだ。

本作にはゲームオーバーとなる条件がいくつもある。

 

  • 植民地時代に任期内で独立できなければゲームオーバー
  • 選挙で負けるとゲームオーバー
  • 反乱や他国の侵略で宮殿を壊されるとゲームオーバー

などなど。

 

これらのゲームオーバー要件にならないためには、ある程度バランス良く政治を進めていかなければならない。

また、愉快な仲間達が出す条件をクリアするとご褒美がもらえるため、これらを完全に無視して進めるのも難しい。

自分のコンセプト通りの島作りができるのは、かなりゲームに慣れてからだと思っておこう。

人によってはこれをストレスに感じるかもしれないが、案外これが独裁者のリアルな姿なのかもしれない。

サンドボックスは目的ないと飽きるかも


設定は好きにいじれるが、簡単すぎると飽きるかも

 

本作はある条件をクリアすると次のステージに進めるキャンペーンと、自分の好きな条件でゲームを始められるサンドボックスの2種類がメインのモードとなる。

(ミッションはDLCを購入しないと1種類しか収録されていない)

キャンペーンはバカバカしくも意外と凝ったストーリーで、面白くプレイすることができた。

 

で、問題となるのがサンドボックス

こちらは始める時代や島の条件、経済や災害などの条件、クリア条件などを自分で設定して始めることができるモードなのだが、緩い条件で何の目的も決めずにやってしまうと延々とプレイすることになる。

現代に入ってからガツガツ稼げるようになると、後は裏金作りに精を出すくらいしかやることがなくなり、すぐ飽きる。

好きなようにプレイできるのがサンドボックスの良いところでもあるのだが、場合によっては自分でゲームをつまらなくすることもあるので、何か自分で目的を作った上でプレイした方が良いかもしれない。

セーブデータバグ&マルチが残念

プレイヤーの分身となるプレジデンテも無駄にカスタマイズできる

 

全体的にまとまっており、楽しいゲームではあるのだが、致命的な欠点が2つ。

それがバグとマルチプレイだ。

バグはセーブデータが保存されなくなるというもの。

これは拙者も1回体験したが、PSプラスのオンラインストレージにアップロードされているセーブデータを削除したところ、無事にセーブできるようになった。

(消し方は、メニューの設定から、アプリケーションセーブデータ管理 → オンラインストレージのセーブデータ → 削除 → 「トロピコ5」のデータを選択する。これを消してもPS4本体ストレージにデータは保存されているので問題ないはず。)

一応解決法は見つかったものの、開発が全く修正する気がないのはいかがなものかと思う。

 

一方、マルチプレイは、単純に人がいないため今ではほとんどプレイできなくなっている。

発売してすぐの頃はまだ遊べたんだけど…。

ただ、このゲームがマルチ対戦に向いているかどうかは結構微妙なところ。

対戦自体は結構楽しいが、1回当たりにかかる時間が長めになるため、その分勝てそうな時に切断されるとイラっとくる。

人によって経営のしかたや戦略が全然違ったりするため、それを見るだけでも面白いんだけどね。

総評

上では書ききれなかったが、何よりも世界観が最高な作品で、陽気なBGMやバカっぽいセリフ、街の綺麗さなど見るべきところは沢山ある。

ただ、致命的な欠点もあるので評価が難しい作品となってしまった。

 

得点:61/100

PS4で経営シミュレーションをやりたい人にはオススメでござる!

自分の作った街で生活する人々を眺めるだけでも楽しめるし、一度飽きても時間が経ってから起動すると、新鮮な気持ちでまたプレイできるでござる。

 

⇒ 「トロピコ5」をPS Storeで見てみる

トロピコ5 – PS4

↓は植民地時代から第二次世界大戦時代までをプレイした動画でござる。

1時間くらいあるが興味ある人は見てくだされ!(音声がないところあり)

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