【バイオハザードHDリマスター レビュー】古き良き「不自由さ」が怖さのキモ!

【バイオハザードHDリマスター レビュー】古き良き「不自由さ」が怖さのキモ!

今回レビューするのは「バイオハザードHDリマスター」でござる。

今や人気シリーズの「バイオハザード」記念すべき1作目のリメイクでござるよ。

「バイオハザードHDリマスター」の基本情報

タイトル(商品名):バイオハザード(biohazard)HDリマスター
機種:PlayStation4
ジャンル:サバイバルホラー
メーカー:カプコン
価格:3,990円

 

1996年にPlayStationで発売された「バイオハザード」のHDリマスター版。

(余談だが初代PS版は「BIOHAZARD」で、リメイク版は「biohazard」と小文字になるのが正式な表記のようだ。)

 

PS版「バイオハザード」は今や世界的なシリーズとなった「バイオシリーズ」の1作目であり、世界初のサバイバルホラー作品でもある。

ディレクターは「サイコブレイク」の記事でも紹介した通り、三上真司氏。

HDリマスター版は元々ゲームキューブで2002年に原作を元に再構築した作品であり、グラフィックの大幅な向上と、操作性の改良が行われた。

PS4版はこのGC版を元に、更なるグラフィックの向上や光の表現などが取り入れられているようだ。

 

さて、ゲームは特殊部隊S.T.A.R.S.の隊員であるクリス(男)、ジル(女)の片方を選び、謎の洋館からの脱出を目指す、というストーリー。

クリスとジルではストーリーは異なるものになっており、最低でも2周は楽しめる。

 

洋館の謎解き(パズル)要素に加え、少ない弾薬・回復薬をいかに有効利用して進むかが鍵となる。

バイオシリーズではお馴染みの重火器類も沢山登場するが、シューター的な要素は少なく、敵の方を向いて引き金を引けば当たるようになっている。

そのため、本作の場合は弾や回復の管理、謎解き要素に重きが置かれている。

 

ぶっちゃけ、拙者は本作がバイオシリーズ初プレイである(リベレーションズ2の体験版をやったことはあるが)。

1996年当時はPS版「ストリートファイターZERO」に「バイオハザード」のプロモーション映像が収録されていたのだが、PVを見て「こんなので本当に怖いのかな…」と思ったものだった。

それがまさかこれほどまで続くタイトルになるとは…。

「バイオハザードHDリマスター」の評価・感想

ゲーム状況
プレイ時間:12時間
クリア:済(クリス編のみ)
バージョン:1.00
導入DLC:なし

 

クリス編のみクリア。

バイオハザード1作目であり、洋館脱出が目的だということで、「ボリュームは大したことないだろう」とタカを括っていたが、意外とクリアまで時間がかかった。

単に拙者のプレイヤースキルの問題かもしれないが。

古臭さがあるがそれが怖さの源になっている


別の部屋に移動する時の演出もめんどくさいが怖さを煽る

 

元々1996年の作品ということもあって、どうしても古臭さがある。

例えば1つの部屋の中の移動で何度もカメラが切り替わったりするが、色んな角度からのカメラに切り替わるため、非常に移動がしづらいことになっている。

また制限も多く、アイテムも一度に6個しか持つことができなかったり、セーブ出来る場所や回数も決まっている

昨今のゲームに慣れている人であれば、こういう部分はキツイ評価になると思う。

 

しかしながら、こういった制限の多さやカメラの細かい切り替えが怖さを助長している部分も否定できない。

カメラが部屋の一部しか映さないことで、どこにゾンビがいるのか分からないハラハラ感が生まれるし、セーブがあまりできないことで「死んではいけない」という緊張感も生まれる。

また最低限のアイテムしか持てないため、「武器を多くするか回復を多くするか」と悩むことにもなる。

 

だが、今のゲームでこれをやっちゃうと批判されるのは目に見えている。

つまり、PSやGC時代だったから生まれた傑作だったと言えるだろう。

「サイコブレイク」との比較


ゾンビゲームが増えて怖さに慣れたせいもあるかも…

 

同じ三上氏が手掛けたサバイバルホラーである「バイオハザード」と「サイコブレイク」。

世界初のサバイバルホラーということもあり、人気的には「バイオハザード」が圧勝だが、実際に今遊んでみるとどちらが面白いのだろうか?

 

個人的には圧倒的に「サイコブレイク」である。

まず、「バイオハザードHDリマスター」は「サイコブレイク」に比べるとそこまで怖くない。

ビックリ系のギミックはいくつかあるが、ゾンビ以外の造形はそこまでグロい訳でもないし、ゲーム自体のテンポがゆっくりなので逃げれば何とかなってしまうところがある。

一方のサイコブレイクはとにかくグロ怖い(レビューでも書いた通り、何度もリトライすると怖さが薄れる部分はあるが…)。

これは時代と共にグラフィックが向上したことも関係しているし、プレイヤーの腕が上がりそれに対応する形で難易度が上がったためでもあるだろう。

 

また、弾や回復を遣り繰りする、というサバイバルホラーの醍醐味も「サイコブレイク」の方が絶妙なバランスである。

本作は後半になると割と弾や回復が余るようになってくるのだ。

ただ、「サイコブレイク」は本当にギリギリなバランスなため、万人受けするのは多少アイテムが余るくらいの方が良いのかもしれない。

 

唯一「バイオハザードHDリマスター」の方が良いと思えるのは「初見殺し」が少ないところ。

例えばクリス編ではある場所でショットガンを取ってしまうと、部屋の天井が落ちてくるというギミックがあるが、大急ぎで戻ってショットガンを戻すと死を免れることができる。

このように気づいて対処すればゲームオーバーにならずに済む場所が多く、トラップで初見殺しをしてくる「サイコブレイク」より良心的な気がする。

グラフィックはかなり頑張ってる


若かりしジルも綺麗

 

もとの「HDリマスター」が2002年に発売されたものと考えると、グラフィックはかなり頑張っている方だと思う。

さすがにPS4の新作と比べると落ちるが、画面が見にくいこともなく、ムービーシーンはそれなりに綺麗だ。

 

だって初代「バイオハザード」なんてこんなんですよ?↓


出典:http://www.capcom.co.jp/bio_series/biohazard.html

 

これと比べたらやっぱり天と地の差である。

何よりも名作がそれなりの映像でプレイできるのがありがたい。

総評

ボリュームもそれなりにあり、今でも充分に遊べる作品である。

ただ、古臭さを気にする人には向かないし(そんな人が買うようなタイトルではないと思うが)、今プレイするのであれば拙者は「サイコブレイク」の方がおすすめかなぁ…と思う。

 

得点:57/100

最近発売された「バイオ7」が割と評判が良いみたいだが、途中からバイオシリーズに入った人におすすめでござる。

なお、DL版は3,990円とややお高めなので、買うならDisc版の「バイオハザード オリジンズコレクション」をおすすめする。

こちらは「バイオハザードHDリマスター」の他、「バイオハザード0」も収録されており、2本のゲームが楽しめる作品となっているでござるよ(しかもこっちの方が安い)。

バイオハザード オリジンズコレクション Best Price

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