【Everybody’s Gone to the Rapture 幸福な消失 評価】ゲームとしてはクソだけど色々考えさせられる

【Everybody’s Gone to the Rapture 幸福な消失 評価】ゲームとしてはクソだけど色々考えさせられる

今回レビューするのはPS4の「Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–」というインディーズゲームでござる。

あるイギリスの田舎町で起こった全住民の消失事件を追体験するゲームでござるよ。

「Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–」の基本情報

タイトル(商品名):Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–
機種:PlayStation4
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格:2,160円

 

イギリスのヨートンという町で起こった住民消失事件

プレイヤーは誰もいなくなったこの町で、光る玉を追いかけながら、いなくなってしまった住民達の過去の記憶を追体験していくことが目的となる。


ヨートンはオープンワールドで描かれ、町の中を自由に探索していくことができる

 

住民や生物が全くいない事を除いて、町はほとんど無傷のままで存在しており、ゲーム中にいるのはプレイヤーただ1人(と光の玉のみ)。

光の玉に導かれて町を歩き回っていると、時々光の粒子でできた人の形が浮かび上がり、過去の出来事をプレイバックする。

 


これが謎の光の玉。町の中をフラフラと彷徨い飛んでいる

 

ゲーム中にほとんど説明がないが、プレイヤーができる操作は以下の通り。

  • Lスティック:移動
  • Rスティック:視点変更
  • ○ボタン:アクション(電話に出る、扉を開けるなど)
  • ×ボタン:障害物の飛び越え
  • R2ボタン長押し:走る(早歩き?)
  • コントローラーを傾ける:光の玉のイベント起動

 

イベントには近づくと自然に発生するものと、光の玉の前でコントローラーを傾けて発生させるものの2種類があり、コントローラーを傾けて起動するイベントの方が重要度が高いイベントになっているようだ。

 

光の玉を追いかけてイベントをどんどん進めていくこともできるが、移動は自由に行えるため、オープンワールドで描かれた美しい町を隅々まで観光するのもプレイヤーの自由。

というか、むしろそういった楽しみ方が正しいゲームなのかもしれない。

「Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–」の評価・感想

ゲーム状況
プレイ時間:5時間
クリア:済
バージョン:1.02
導入DLC:なし

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クリア済み。

ゲームとしてはツマラン


何もない町を歩くだけのゲームを楽しめるかどうかが評価の分かれ目

 

まず最初に言っておくと、本作はゲームとして見た場合、非常につまらない。

何か特別な操作をするでもなく、何もない町を延々歩くだけなのだ。

もちろん、いなくなった住民が突然ゾンビに!なんて展開もない。

垣間見れるストーリーも淡々と進行するため、ドキドキ感やドンデン返しを期待して購入すると痛い目を見るはずだ。

 

また、ストーリーをどんどん進めたいという人にもあまりオススメできない。

本作はだだっ広い町を歩き回ってイベントを見ていくことになるのだが、歩く速さが遅く(R2ボタン押していても)、テンポが悪いというか、急がせない作りになっている。

また、イベントを見るためのヒントとなる光の玉もフラフラしていて、結構見失うことがあるため、何処に行ったら次のイベントが見れるのか分からず彷徨うこともしばしば。

サクッとストーリーだけが知りたい人にとって、これらの要素はストレスでしかない。

真相は結局分からない


住民同士の会話で起こったことを断片的に知ることができる

 

当ブログでは基本ネタバレをしないことにしているため詳しいことは書けないが、一番の謎である「住民が姿を消すきっかけとなった原因」について、明確な答えは最後まで出てこない。

それだけでなく他にも謎はどんどん出てくるし、ほとんどの謎は謎のまま終わる。

本作で多く語られるのは、そのような謎ではなく、住民が消失していく過程で起こる人間模様の方である。

 

そういった人同士の関わりを通して、「どんな事が起こっているか」とか、「この人とこの人はどういう関係なのか」とかを推測していくのを楽しむゲームと言える。

少ない手掛かりで謎を推理していくため、人それぞれ解釈が異なるし、その妄想が楽しくもある(実際にネタバレなどで検索してみると、人によって全く見解が異なっている)。

 

光の玉を通して、ヨートンの住民同士のやりとりがあちこちで垣間見られるが、人が消え、町自体が隔離されるという緊急事態のためか、人々のやりとりには苛立ちや自分勝手な行動が見て取れる。

さすがに日本人はもっと他人に気を遣いそう…と思ったが、案外リアルはこんなものなのかもしれない。

少なくとも重要人物と描かれるスティーブン・アップルトンは超絶クズ野郎なことに違いない。

のんびりしたい人におすすめ


グラは素晴らしいので、観光気分で楽しむといいかも

 

ここまでオススメできない人についてばかり書いてきたが、このゲームが合っていると思われるのは、「のんびりマイペースにゲームをしたい人」だと思う。

最近のゲームはネット対戦で誰かと競ったり、なるべく早くゲームをクリアして他人よりも強くならないと、というように急かされるようなゲームが多い。

こういうゲームに疲れた人は一定数いると思う。

 

本作は急いだところでなかなか進まないし(足が遅いから)、むしろ急ぐことでイベントを見逃すことにもなり得る。

トロフィーの取得条件も急いでいては入手できないものがほとんどだ。

自分のペースで田舎町の景色を楽しみ、のんびり探索することができる人のみが楽しめるゲームだろうと思う。

幸い、オープンワールドで描かれた世界は美しく、時々流れる音楽も素晴らしいため、素材は揃っている。

(拙者にはあまり合わなかったけど…。)

総評

好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思う。

好きな人は80点つけてもおかしくないが、拙者は「ゲームとして面白いか?」を重視するため、低評価になった。

 

得点:26/100

「映像作品でやればいいんじゃない?」と個人的には思ってしまったでござる…。

究極の雰囲気ゲーといった感じかな。

 

↓は冒頭のプレイ動画でござる。

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