【HUNTER×HUNTER 感想】ヨークシン編から見るハンターの面白さと念能力格差

【HUNTER×HUNTER 感想】ヨークシン編から見るハンターの面白さと念能力格差

「HUNTER×HUNTER」レビュー第3回目。

今回は「ヨークシン編(幻影旅団編)」について書いてみるでござる。

 

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「HUNTER×HUNTER」ヨークシン編の基本情報

タイトル(商品名):HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)
作者:冨樫義博
掲載紙:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1998年~連載中

 

ヨークシン編はコミックス第8巻~13巻前半までに収録され、ハンターハンターの中でも1,2を争う人気のエピソード。

名前だけは最初から出ていた幻影旅団が初登場する。

実はメインキャラ4人(ゴン・キルア・クラピカ・レオリオ)が一同に会したのはこのヨークシン編が最後だったりもする。

ヨークシン編のあらすじ

HUNTER×HUNTER 第8巻より

 

天空闘技場を後にしたゴンとキルアは、一旦くじら島に帰ることにする。

そこで、ミトからジンが置いていったという木箱を渡される。

念で蓋をされたその木箱の中には「グリードアイランド」というゲームのセーブデータが入ったカードとジンからの「俺を探してみろ」というメッセージが入ったカセットテープが入っていた。

ゲームの中にジンを探す手掛かりがあると悟った2人は早速「グリードアイランド」を探すが、ハンター専用のこのゲームは100本しか制作されておらず、非常にレアな品となっていた。

ヨークシンのオークションに出品されることが分かり、ゴンとキルアは競り落とすため金策を始めることになる。

 


HUNTER×HUNTER 第8巻より

 

一方、クラピカは念能力を取得後、人体収集家という裏の顔を持つマフィアの娘、ネオン=ノストラードの用心棒として雇われることになった。

任務はネオンと共にヨークシンへ行き、地下競売に参加すること。

しかし、地下競売の会場にクラピカの復讐相手でもある幻影旅団が現れ、参加者は1人残らず殺されてしまっていた。

マフィアは幻影旅団を捕まえるために懸賞金を出し、ノストラード組も懸賞金目当てで旅団狩りに参加することになるが…。

「HUNTER×HUNTER」ヨークシン編の評価・感想

色んな思惑が交錯し始める

このヨークシン編からHUNTER×HUNTERの特徴でもある、各勢力の思惑の絡み合いが始まる。

ヨークシン編に登場する主な勢力として

クラピカ・センリツ(+ノストラード組)

⇒ 幻影旅団への復讐
⇒ ネオンの警護
⇒ ゴン・キルアの奪還

ゴン・キルア・レオリオ・(ゼパイル)

⇒ グリードアイランドを入手するためにお金稼ぎ
⇒ 幻影旅団を捕まえて賞金稼ぎ
⇒ クラピカを助けたい

幻影旅団

⇒ 競売品を盗む
⇒ 鎖野郎(クラピカ)の始末
⇒ 団長の奪還

ヒソカ

⇒ 団長とのタイマン

 

クラピカがメインとなる旅団への復讐劇、ゴン達がメインの賞金稼ぎ、旅団の目的など色んなキャラクターの視点に目まぐるしく変化しながら物語が展開していく。

それぞれのキャラクターに目的があって、それぞれ勝手に動き回るが、それが最終的に1つにまとまって行く様は流石だ。

これは後のGI編、キメラアント編、選挙編でも使われており、ヨークシン編はその入門編とも言える。

 

またヨークシン編に登場する幻影旅団は完全に悪と言える存在だが、旅団側からの視点でも描いているため、敵が単に悪い奴というだけでなく、魅力的な敵に見えるのも特徴だろう。

魅力的な念能力が多数登場!

ヨークシン編では多くな魅力的な念能力が多数登場する。

 


HUNTER×HUNTER 第8巻より

 

物語上そこまで重要でないバショウや

 


HUNTER×HUNTER 第9巻より

 

すぐに退場する陰獣の1人梟ですらかなり便利な能力を持っている。

 


HUNTER×HUNTER 第11巻より

 

戦闘力は無いもののネオンの能力は実生活には絶対便利!

 

そんな多数登場する念能力の中でも中二心を最も震わせたのが、クラピカと団長の能力だろう。

クラピカは本来具現化系で鎖を具現化する能力を持っているのだが、指につけた鎖それぞれに特殊な能力が付与されている。

 


HUNTER×HUNTER 第8巻より

 

探しものや嘘つきを見破るのに便利な“導く薬指の鎖(ダウンジングチェーン)”

 


HUNTER×HUNTER 第9巻より

 

旅団を捕え強制的に絶状態にする”束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)”

 


HUNTER×HUNTER 第10巻より

 

折れた腕すら元通りにする“癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)”

 


HUNTER×HUNTER 第10巻より

 

クラピカの指示に従わなければ心臓を潰す”律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)”

 

付与している能力自体は強化系・操作系などの要素が入っており、本来ならバランスの悪い能力となりそうだが、それを補っているのが、クラビカの特異体質「緋の目」。

緋の目に変化することで、特質系となり全ての系統の能力が100%の力で引き出せるというムチャクチャな能力なのだ。

 

一方、クラピカの敵である団長クロロもクラピカに負けず劣らずな強力な能力を持っている。


HUNTER×HUNTER 第11巻より

 

他人の念能力を盗むことができる能力“盗賊の極意(スキルハンター)”。

条件を満たすことで他人の念能力を使えるようになるかなり強力な能力で、ヨークシン編では梟やネオンの能力を盗んでいた。

 

ただ、このような漫画的な見栄えも良く、使い勝手も良い能力が出てしまうと、一方で強化系が地味に感じてしまう。

あと人を直接操れるタイプの操作系能力も条件を満たせば終わりなので、強力すぎて漫画的には活躍させにくそう…。

主人公のゴンがあまり活躍しない

HUNTER×HUNTER 第10巻より

 

一方主人公であるはずのゴン達は、念を覚えたてでほとんど戦闘では活躍しない。

なんせ他の登場キャラのように発すら持っていないのだ(レオリオに至っては纏しか使えない始末…)。

そのため、ほとんど相手にならず、捕まったり、逃げてばかり。

後半は戦闘とは別の部分で活躍するが(人質として)、ヨークシン編はクラピカが主人公といって問題ないだろう。

 

HUNTER×HUNTER 第13巻より

ゴン・キルアはヨークシン編の最後でようやく発を身につけるための修行を始めることになり、戦闘での活躍はGI編まで待つ必要がある。

総評

様々な思惑が絡み合い、どう展開するのか先が読めずドキドキするヨークシン編。

今回紹介した以外にも「クロロ vs シルバ&ゼノ」やクロロを捕える作戦など見どころは沢山あり、読みごたえは抜群だ。

 

得点:85/100

ちなみにこの頃はまだ真面目に連載しており、休載が多くなるのはGI編くらいからである。

 

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