【HUNTER×HUNTER 感想】GI編で見るジャンプの王道展開とゴンキル強くなりすぎ問題

【HUNTER×HUNTER 感想】GI編で見るジャンプの王道展開とゴンキル強くなりすぎ問題

「HUNTER×HUNTER」レビュー第4回目。

今回は「GI編(グリードアイランド編)」について書いてみるでござる。

 

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「HUNTER×HUNTER」GI編の基本情報

タイトル(商品名):HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)
作者:冨樫義博
掲載紙:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1998年~連載中

 

ヨークシン編ではやや脇に追いやられた主人公のゴンだが、GI編ではバリバリ主人公らしい活躍を見せる。

本編に登場するキャラクターにはネットでネタにされているキャラ(ゴレイヌやモタリケ、ツェズゲラなど)も多い。

オンラインゲームやカードゲームの要素とバトル漫画を融合した非常に実験的な話でもあり、作者のゲーム好きが見て取れる。

GI編のあらすじ

幻影旅団との人質交換に成功し、無事に救助されたゴンとキルア。

旅団との争いが一時休戦状態になったことで、ゴン達は改めてヨークシンに来た目的、「グリードアイランド」の入手を目指す。

しかし値上がりすぎてグリードアイランドを競り落とすことは無理だと踏んだゴン達は、グリードアイランドを何本も所有する富豪バッテラ氏に接触し、プレイするためのテストに合格する。

 

HUNTER×HUNTER 第13巻より

 

「グリードアイランド」に入りゲームのプレイを始めるゴン・キルア。

しかし、まだ念を覚えたての2人はゲットしたレアカードをあっさり他のハンターに奪われてしまう。

そんな時、ウイングの師匠だというビスケという少女に出会い、本格的な念の修行を始めることになる。

 

HUNTER×HUNTER 第14巻より

 

一方、「グリードアイランド」を盗んだ幻影旅団もゲームプレイし、このゲームが現実世界で行われていることに気づく。

そして、ヒソカと接触することで、団長の鎖をはずすことができる除念師もゲーム中にいることが判明する。

 

HUNTER×HUNTER 第15巻より

「HUNTER×HUNTER」GI編の評価・感想

実はかなり王道なジャンプ漫画

天空闘技場編に引き続き、ゴン・キルアが主人公のGI編。

少年2人が主人公だからか、「HUNTER×HUNTER」の話の中でもジャンプのお約束「努力・友情・勝利」がしっかり描かれた内容となっている。

  • 努力=ビスケを師匠としての念の修行
  • 友情=キルアやビスケ、ヒソカなどの共闘(ドッジボール、ゲンスルー戦)
  • 勝利=GIクリア

GI編のボスとも言える存在「爆弾魔(ボマー)」も最初は結構ちゃんとした悪者して描かれていたりもして、大まかな話はかなり分かりやすい。

 

HUNTER×HUNTER 第15巻より

 

だが、そんな王道の展開の中にもボマーによってあっさり殺されるモブキャラ達や、カードをめぐるプレイヤー間の駆け引き、4ページに渡ってスペルカードの説明をつけるなどの富樫節はしっかりある。

ゴン・キルアが強くなりすぎ問題

HUNTER×HUNTER 第15巻より

 

GI編の前半は、ゲーム攻略するのかと思いきや、いきなりゴン・キルアががっつり修行することになる。

念の修行は天空闘技場編でも描かれたが、この時ウイングから教わったのは四大行のみであり、本当にゴン・キルアが念使いとして強くなるのはGI編からである。

だが、そのGI編の修行で2人はいきなり強くなりすぎた感がある。

 


HUNTER×HUNTER 第14巻より

 

モブが多いハメ組はもちろん、

 


HUNTER×HUNTER 第16巻より

 

(おそらく)かなり実力者っぽいゴレイヌや

 


HUNTER×HUNTER 第17巻より

 

一ツ星を持つツェズゲラをもオーラの量だけで言えば、越えてしまった感がある。

 

2人が相当な才能の持ち主で、ビスケが教えるのが上手かったとしても、強くなりすぎてしまったことでGI自体はかなり見せ場が少なくなってしまった気がする。

2人が苦戦したゲームの難関といえば「一坪の海岸線」くらいのものだ。

この強すぎ問題でせっかくの面白い題材が若干淡白になったのは否めない。

また、この強くなりすぎた影響で次のキメラアント編では敵の強さがインフレしてしまう…。

最後は綺麗に終わった

HUNTER×HUNTER 第18巻より

 

天空闘技場編では、ヒソカと決闘後頂上を目指すことなくリタイア、ヨークシン編では休戦のような形で、どことなく中途半端な終わり方を続けてきたHUNTER×HUNTERだが、GI編はきっちりクリアして綺麗に終わる。

3vs3のゲンスルー戦からのクリア、そして最後のオチに至る流れは本当にお見事。

途中まで若干微妙かな?と思ってたGI編だったが、この終盤の締めくくり方は拙者的には全編通してもかなり好きな部分だ。

 

ただ、もしバッテラの恋人が死なずに報酬を放棄していなかったら、ゴン達は何もジンの手がかりなく終わっていたかもしれなかったんだよね…。

(バッテラの欲しかった物は「大天使の息吹」だろうし…)

総評

現在までのエピソードの中では、ゴンが一番主人公しているエピソードであり、少年漫画らしい話でもある。

しかし、一方でカードの使い方など色々考察できる部分もあったりして、細かく読みたい人、適当に読みたい人どちらの読み方でも楽しめるエピソードかもしれない。

 

得点:78/100

ヨークシンよりは落ちるが、それでもかなり面白いのは間違いない。

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